ナイロン100℃ 『ノーアート・ノーライフ』


◆日時:2011年12月4日(日)13:00
◆会場:北九州芸術劇場
◆作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
◆出演:みのすけ、三宅弘城、大倉孝二、廣川三憲、吉増裕士、喜安浩平
    客演/温水洋一、山崎一

前作がかなりお気に入りだったナイロン公演。
開演前にちらしの中に入っていたケラからのメッセージシートを読んだ時点で
心は決まった。
「今日の作品も、きっと好き☆」
前作の時も思ったけど、ケラの文章は嘘っぽさがない。
説教したり押し付けたりするのではなく、
「残念ながら人間ってそういうところあります」
みたいなところをテーマに突いてくる。

今回のテーマは、はっきりした物差しがないもの。
人によって評価のわかれる価値観とか。
数値で評価を得られない仕事を選んだケラは、
その曖昧な世界に身をおくことに幾度も不安を感じたという。
評価してくれる人がいる一方、別の人は退屈だということもある。
そこがアートの面白いところだけど、同時にジレンマになる。
そして、そんな中、人はなんとか折り合いをつけていく。
人間ってそんなもんだ。
と、ケラのテーマにはやけに共感してしまう。

今回は再演で、8人中7人は10年前と同じメンバー。
ナイロンの6人に、温水さんと山崎さんが客演。
ケラ曰く「若々しい役者さんたちの作品も多い中、
こんな初老の男ばかりの作品に来てくれて…」。

いえいえ、みなさん実力派揃いですもの。
声もしっかり通るし滑舌もバツグン。
温水さん、あの通りのキモ可笑しさ。
山崎さん、『組曲虐殺』でも味があったよね。
みのすけさん、声の抜け方がすごいね。
三宅さんは愛くるしいキャラです。
大倉さんは、あの個性、反則だよね、どう転んでも面白いもん。
へんてこなキャラも面白いけど、今回の普通人の方がもっと異様さが際立つ。
他の人の非常識発言や行動に過激に反応するところがいとおかし。

そして、終始笑い続けることになるんだけど、その笑いにアザトサがない。
アドリブや軽々しく笑いを誘うのではなく、地味に地道に積み上げる笑い。
そこに誠意を感じる。

カテコではケラが登場。
地方公演も見届けてくれてるのね。
ご挨拶では「北九州での5月の公演がさきほど決定しました」とのこと。
次作もとても楽しみです。

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