100分de名著「ペストbyカミュ」

この時期に再放送のカミュの「ペスト」。

「ペスト」という不条理の中で人はどう生きて行くのか。
1947年の作品だそうです。
カミュとしては、ナチスドイツによる不条理を書きたい、
でも、終結したばかりで直接的表現はできない、
という中でのペストという暗喩。
が、暗喩であっても、その時代の人々には
痛いほど伝わったそうです。

伝染病、都市封鎖、政府の対応…
それは、まさしく今、私たちが直面していることで、
これは預言書か?

年末の「カリギュラ」といい、
難解なカミュを、カミュ専門の先生と
さらにかみ砕いて進行してくれる伊集院光さんのおかげで
とてもわかりやすい。

聞いててう~むとなりましたよ。

「絶望に慣れることは絶望そのものより悪いのだ」

王子のお芝居「1984」の時に感じた
拷問され続けて、何が正解かわからなくなる異常な感覚。
人間が究極の状態におかれた時に
人間だけがもっているはずの判断力とか理性がなくなる
もはや人間ではなくなっている
という恐怖ですね。

この作品には歴史と宗教という大事なテーマもあって
それを理解しないと本当の理解には程遠いと思いつつ。

でも、こうした「不条理=ペスト」に勝つ方法は
「誠実さ」だとカミュは書きます。
登場人物たちは連帯し、自分のできることをして
不条理に立ち向かう。
暗い話ではあるけれど、
sasaが一番印象に残ったのは
不条理を救うのは人間、
「人間って素晴らしい」ということです。

そして、今私たちがやるのは
コツコツと自分にできること。
医療のプロでも、スーパーで食品を提供することも
できない人であれば、
粛々と外出を控え、人との接触を避ける
ということです。

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