映画『君の名前で僕を呼んで』

今朝の便で東京から戻ったのです。
ゆっくりしたいところだったのですが、
映画鑑賞券の期限が5/10であることが発覚。

観たい作品はあったのです。
チャーチルと迷ったけどこちらに。
なにせ、sasaの最愛の『ながめのいい部屋」の
ジェームズ・アイボリー脚色でしたので。

『モーリス』を思わせるBLの世界。

とても繊細でした。
北イタリアの教授一家の家に24歳の大学院生オリヴァーがやってくる。
背が高くてハンサムで好青年。
一家の息子エリオは親切に家のことを教えたり、町を案内したり。
オリヴァーは馴れ馴れしく身体に触れたかと思うと、
ふいに消えて、なんだか振り回されるエリオ。

若者ならではの思春期もあって、エリオはイラつく。
淡々と平凡な日常の中で、エリオの心情の見せ方がとても丁寧。
自分でもなんなんだ?この気持ちは?と
どこにも当たり先のないエリオ。

やっと自分の気持ちに気づき、
秘めた思いを伝えると、実はオリヴァーの方が先に思いを寄せていた。

この作品の意外なのは、そんな2人の仲が公になって問題になることもなく、
逆に両親は認めてさえいた。
愛し合っている2人を優しく見守る。
元カノさえも、非難したりしない。

オリヴァーは夏が終わる頃アメリカに帰るが、
それもお互い受け入れ、別れる。
そこで無理やりイタリアに残るとか、
アメリカについていくとか、そういう展開はない。
そして冬になってかかってきた電話でオリヴァーは
2年間なんとなくつきあってた女性と結婚することを告げる。
エリオに会いたくてたまらないと言った後に…。

ラストシーンはエリオがただただ涙する3分30秒。
感情を爆発させるわけでもなくただただ泣く。
この運命に耐えるしかない。
黙って身を引く。

感情をあらわにしないだけに、観る方はグッとくるのです。

『モーリス』の世界とはちょっと違ってました。
イギリスのクラシカルな世界ではなかったし、
音楽もクラシックではなく現代曲だったし、
衣装も貴族的ドレスではなく、普通の洋服だったし。

が、モーリスが4Kデジタル修復されて上演というニュースが。
これは必見です。
https://www.kadokawa-pictures.jp/official/maurice/index.shtml

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